1982年5月22日土曜日

平湯温泉へ

高山市は大好きなところです。これまで何度も自転車で訪れました。何度となくお世話になった高山駅へ行ってみました。懐しい。

冬にロードレーサーで訪れ、知り合ったもう一人のサイクリストと駅で寝ようと準備していたところ、おまわりさんに職務質問されたことが有ります。おまわりさんは一通りの質問の後に、「寒いだろうから、寝る時間まで交番に来たらどうか」と誘ってくれました。僕たちは喜んでおじゃまして、ストーブにあたり、お茶などをいただきながら、寝る時間までそのおまわりさんと話していました。

あぁ、あの交番だねぇ、などと思いながら少し休んで出発。国道158号線を平湯温泉目指し走ります。始めは良いんです。のんびりした風景を楽しみながら走ります。しかし、楽しむのも始めのうちだけ。次第に勾配を増す道はもう、大量に荷物を積んだ自転車では登ることが出来ません。
朴の木平あたりまでがんばったでしょうか。ギアは既に28×25。足をくるくる回しても歩く方が速い程です。ついにギブアップし押して登ることに。

最高点の平湯トンネルを越え、一気に平湯温泉まで下ります。この「平湯トンネル」そうとう長くて(調べたら1684m)、こんな長いトンネルを通るのは初めてでした。

平湯温泉には、名古屋での学生時代の友人が、卒業後結婚して住みついています。彼は、僕と同じ歳で、名古屋の専門学校に同じく新卒で入学して来ました。夜間の部だった為殆どの生徒が就職後に入学する人で、高校新卒は珍しかった。二人とも学生服で登校し、「卒業までの2年間、学生服で通そう」と約束しあったものです。

学生服は真夏の我慢出来ないようになるまで続き、その後断念してしまいましたが、彼はずっと僕の友人でいてくれました。

当時、昼間は働いているわけですが、彼も僕も別々の鉄工所のようなところで働いていて、真夏などは仕事の後、風呂に入って登校します。ビールが旨い季節でして、彼は缶ビール片手に登校したことが有りました。僕はというと、授業の途中にガマンが出来ず、教室から抜け出して飲み屋によく走りました。

今回は、何の連絡もせずにいきなり訪問。思い出話などしながらゆっくり2泊も泊めてもらい、旨いもの沢山と温泉を満喫して疲れを癒させてもらいました。感謝。

走行距離、約60kmてとこしょうか。