1982年9月11日土曜日

サロマ湖畔のサンゴ草祭り

昨日出逢った小田さんと一緒に走る。

サロマ湖畔を行くと賑やかなところが有った。卯原内というところで「サンゴ草祭り」の開催中だ。

早速会場へ。


 








サンゴ草とは本名をアッケシソウと言う。この時期朱色になりとてもきれいだ。

その赤く染まったサロマ湖を眺めながら、小学生のマーチングバンドを聴いたり出店を眺めたりして過す。


 

 

 

 

 

 

 

 

しかし何か物足りない。やっぱりビールでも飲もうということになった。

ビールを飲むとなると、今日はこれ以上走れない。どこか寝るところを探さなければならなかった。二人で相談し、だめもとで開催本部のテントへ行ってみた。

「あの~、すいません」

「ハイハイ」

「実は・・・、」

二人は自転車で旅行をしています。たまたまここを通りかかったらお祭りがありました。もう少しゆっくりしていきたい(ビールを飲んだりしたい)が泊るところが決まってません。つきましてはこの会場の端っこの方にテントを張らせてもらえないでしょうか。

てなことを役員さんに話してみた。どうせあまり良い顔はしてくれないだろうけど、あ~っちの方なら邪魔にならないだろうから、なんとかお願いしてみよう。

すると、思いがけない答えが返ってきた。

「良いですよ。ほら、あそこが空いてるから。大きいテント?。ああそう、なら問題ないですよ。どうぞどうぞ」

あそこ、と示された場所は、会場入口付近のお祭りの真正面で、どちらかというとこれはもう会場内である。

 お礼を言い大喜びでテントを2張並べる。後でもう一人自転車が来て、3張のテントが会場に並んだ。

これでもう今日は何も心配ない。こころおきなく酔うことが出来る。

ビールを飲みながら、出店の前をぶらぶらして、ツブ焼きや帆立を腹一杯食べる。そして、テントに戻りころがる。幸せな一時だ。

日が暮れると辺りはすっかり静かになり、残った自転車3人で宴会のやりなおしである。随分遅くまで飲んでくたびれて寝た。