1982年8月26日木曜日

余市~小樽水族館~石狩

朝食の後、早速ニッカウィスキー工場へ。ところが時間が早すぎて未だ開いていなかった。残念だがあきらめて小樽水族館へ向う。



昨夜、あまり眠れなくて、今日は朝からいらいらしていたのだが、魚やイルカなどを眺めていたら、だいぶ気が晴れてきた。ここで数時間ゆっくり過して札幌へ向う。


札幌でONO商会というショップへ行く。
スポーク5本、ブレーキシュー、パンク用のラバーとパッチを購入。ついでに先日から気になっていたBBの鳴りの修理をしようと、道具を借りる。
「こういう道具は貸したり借りたりするもんじゃない」とおこられるが、貸してくれた。本当に有り難うございました。分野は違うけど、ある方面のプロになった今、あの時の言葉の意味が良くわかります。

店の前の歩道でBBを分解。グリスアップと調整を済ませ出発。

石狩川の河口付近でキャンプの予定だったが、道に迷う。たぶんこの辺じゃないかな、でもわからない。しかたがないので、道をたずねてみた。すると・・・。
「石狩川?。もう少し先だね。どこ行くの?。ふーん。もう日が暮れるよ。今日はうちに泊って行きなさい。」
僕「?」耳を疑う。失礼なことに今の言葉を聞きかえす。
「だから、うちに泊って行ったら?!」えー?。
この人はこのうちの奥さんで、夕方子供さん(小学生)が帰ってくるのを待っているところだったらしい。田舎というより郊外と言った方がしっくりくる街角で、暮れゆく空をを見ながら、子供さんが帰ってくるのを二人で待った。この夕暮れも忘れることの出来ない思い出だ。

子供さんもご主人も僕を大歓迎してくれた。北海道の特産品を沢山ごちそうになる。シャワーを浴び、ふかふかの蒲団で寝ることが出来た。ありがとうございました。また一つ思い出が出来ました。